McLaren 570S Spider:妥協なきコンバーチブル
14 Jun 2017
- 570S Coupéの高性能かつダイナミックな特性とエレガントさに加え、爽快なオープンエア・ドライビングを実現
- マクラーレン・スポーツシリーズでCoupé、GTに続く第3のボディスタイル
- 英国で2017年6月29日から7月2日 まで開催される、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて世界デビュー
- McLaren 650S、675LT Spidersに装備され高い評価を得た技術であるリトラクタブル・ハード・トップ(RHT)を採用
- 構造全体の強度はそのままに、重量は570S Coupéを46kg上回るのみ
- ルーフの開閉は時速40キロに到達するまで可能で、わずか15秒で完了
- ガラスの電動式リアウィンドウ/ウィンドウデフレクターを採用
- カーボン・ファイバー製の構造にミッドエンジンのドライブトレイン・レイアウトとMcLarenダイヘドラル・ドアを
組み合わせた、マクラーレン独自の構成
- リア・スポイラーをCoupéより12mm高くすることで、車体形状の変化に対応
- 8リッターのMcLarenV8ツインターボ・エンジンと7速シームレスシフト・ギアボックス(SSG)により、
クラストップレベルの最高出力570PS、最大トルク600Nmを実現
- 570S Coupé同様、0-100km/h加速2秒、最高速度328km/h。ルーフを下げた状態での最高速度は 315km/h
- 720Sのローンチモデルの好評を受け、Spidersの最初の400台はローンチエディションモデルとして生産
- オーダーは受付が開始され、車両本体価格は28,988,000円(税込)から
新登場のMcLaren 570S Spiderでは、570S Coupéの比類なきダイナミズムとエレガントさに加え、爽快な
オープンエア・ドライビングを楽しむことができます。英国・ウォーキングにおいて手作業で組み立てられた570S Spiderは、これまでで最高の性能を誇るMcLaren Spiderであり、カーボン・ファイバー製の構造や
ミッドエンジンのレイアウト、極限の性能といったスーパーカーのようなパフォーマンスを、高級スポーツ・
コンバーチブルのセグメントに初めてもたらすクルマです。
ツーシーターで後輪駆動の570S Spiderは、マクラーレン・スポーツシリーズにおいてCoupé、GTに続く第3の
ボディスタイルです。Coupéとの比較では、570S Spiderには、リトラクタブル・ハードトップが美しく組み込まれて
おり、ルーフを下げた時には、ドライブの真の楽しさと爽快な気分を味わうことができます。軽量な2つの複合パネルで構成されたルーフには、McLaren 650Sおよび675LT Spidersに装備され、高い評価を得た技術が採用されて
おり、ルーフを下げた時も上げた時も、流線型の凜とした外観が保たれます。 さらに特筆すべきは、性能上の妥協が一切ない点で、圧倒的なスピード、比類なきダイナミズム、エレガントさといった、570S Coupéの特性がそのままSpiderでも受け継がれています。スポーツシリーズのモデルに共通するカーボン・ファイバー製のモノセルIIシャシーは、コンバーチブルの形状でも強度が損なわれず、構造補強を施す必要がありません。そのため、マクラーレンの
エンジニアたちは、スティールやアルミニウムの構造に付きものの強度不足に煩わされることなく、570S Spiderの
設計および開発に取り組むことができました。
マクラーレン・オートモーティブのCEOマイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は次のようにコメントしています。
「McLaren 570S Spiderは、これまでで最高の性能を誇るMcLaren Spiderであり、さらに新たな魅力をマクラーレン・スポーツシリーズにもたらします。このクルマは妥協のないコンバーチブルであり、ミッドエンジンのレイアウトと
カーボン・ファイバー製のモノセル IIシャシーが、570S Coupé同様、スリリングなダイナミズムとクルマとの比類なき一体感を生み出しますが、さらにリトラクタブル・ハードトップが、ルーフを下げたときの爽快感ももたらしてくれます」
ルーフはドライバーシートからシンプルな方法で電動操作ができ、畳む際には美しい仕上げのトノカバーの下に簡単に収容されます。その際、このトノカバーは、自動的に上昇して下部パネルを収容し、その後にソフトクローズ技術
によって、ルーフを閉じたときのポジションに戻ります。ルーフはわずか15秒で開閉でき、時速40キロに到達する
まで操作が可能です。
ウィンドウデフレクターは電動式で、ボタンを押すだけで上下でき、ルーフをより自由に作動させることが可能です。
オープン時は、デフレクターが風の衝撃を軽減します。また、ルーフが上がっているときには、デフレクターを下げることで、エンジン音をより楽しんだり、新鮮な空気を車内に取り込んだりすることもできます。この新しいSpiderの独特な
エキゾースト・サウンドをさらに楽しみたいお客さまには、トノカバーの下を通ってエキゾースト・サウンドを車内に送り
込む、エキゾースト・サウンド・ジェネレーター(ESG)がオプションとして用意されています。
リトラクタブル・ハードトップは、きわめて過酷な条件下でも耐えられるように設計されており、ソフトトップに比べて
耐候性に優れ、色あせがしにくくなっています。また、この作動メカニズムを搭載した重量はSpiderをわずか46kg
上回るのみで、これが新しいコンバーチブルと570S Coupéの重量差の唯一の理由です。
スーパーカー並みの性能
軽量のカーボン・ファイバー構造と圧倒的なパワーを持つ3.8リッターのMcLarenV8ツインターボ・エンジンが
搭載された、新しい570S Spiderは、ライバルのコンバーチブルと比べてパワフルかつ軽量であるほか、
パワーウェイトレシオも419PS/t(最も軽い乾燥重量)と優れております。ドライバーの後ろに配置されているMcLaren M838TEツインターボ・エンジンは、最高出力が570ps/7,500 rpm、最大トルクが600Nm/5,000-6,500rpmです。
ローンチ・コントロール技術を採用した、迅速かつスムーズなSSGとの組み合わせにより、高級スポーツ・
コンバーチブルでありながら、加速はスーパーカー並みであり、停止状態から時速100kmまでの加速は3.2秒、時速200kmまでの加速はわずか9.6秒です。ルーフを付けた状態での最高速度は570S Coupéと同じ328km/hで、
ルーフを下げた状態でも、新しいSpiderの最高速度は315km/hにも達します。この極めて高い性能をさらに補完
しているのが、燃費効率そのものを向上させるストップ‐スタート・システムで、570S Spiderの場合、新欧州
ドライビングサイクル(NEDC)での燃費は10.7リットル/100km(26.6mpg)で、CO2排出量はわずか249g/kmです。
比類なき車体制御
マクラーレンの新しいSpiderでは、フロントとリアの両方でレーシングカースタイルのダブル・ウィッシュボーン・
サスペンションを採用しており、スティール製のスプリング、ツインバルブのアダプティブ・ダンパー並びに
アンチロール・バーは570S Coupéの既存の仕様と同様です。車体制御に優れ、ドライブそのものが純粋な魅力と
喜びに満ちており、さらに高い快適さも維持されています。アクティブ・ダイナミック・パネルでは自分に合ったモードを選択でき、ドライバーは、ノーマル、スポーツ、トラックのいずれかのモードを選ぶことで、サスペンションの硬さを自分の好みに合わせることができます。このような多様性を備えたSpiderは、日常での使用にも、サーキットでの走行にも適しています。
McLaren 570S Spiderには、電動油圧式パワー・ステアリング、カーボンセラミックのブレーキならびにピレリPゼロ(Pirelli P ZERO™)コルサ・タイヤが標準装備されており、最新のシャシー・ソフトウェアがドライビング・
エクスペリエンスと安全性をさらに高めます。元々はFormula 1™用に開発されたブレーキステアは、コーナリング時に後輪の内側をわずかに制動することでコーナリングを滑らかにし、アンダーステアを抑制します。また、マクラーレンが独自に設定したパフォーマンス・トラクション・コントロールは、極限状態でも正確な制御を可能にし、
電子安定性制御(ESC)には、システムの干渉を減らし、「ドリフトのしやすさ」を高める「ダイナミック」モードも含まれているため、ドライバーは、570S Spiderのダイナミックなポテンシャルをフルに発揮させることができます。
デザインのカスタマイズ
魅力的なボディ・デザインでは、リアのスポイラーに改良が施されており、ダーク・パラディアム・グレーの仕上げ
(カーボン・ファイバーが露出した仕上げも追加料金でマクラーレン・スペシャル・オペレーションに注文可能)、
570S Coupéと比べてもリアのスポイラーが12mm高くなっています。これにより、ダウンフォースが増加し、リア上部のデザインが変更されたことで生じる、空気力学面での変化に対応でき、結果的に空気力学面での全体的なバランスは、Coupéに匹敵するような比類なきレベルに保たれます。
ドライバーシートを中央に置いて完璧なドライビングを可能にするデザインが目を引く洗練されたキャビンには、
きわめて高いレベルの職人技、品質、技術が集約されています。シート、ドアのケーシング、ダッシュボード並びに
中央のコンソールの手縫いレザー、またコンソールの横には10インチTFT液晶のメイン・インストルメント・クラスタ
があり、中央に搭載されている7インチIRISタッチスクリーンを通じて、空調およびインフォテイメントの機能を調整
することができます。
電動メモリーシートは、標準装備では6通りに調整でき、オプション装備では8通りに調整可能で、追加費用で豪華なナッパ・レザー、または性能重視のアルカンターラ(Alcantara®)のトリムのいずれかを選ぶことができます。
また、McLaren P1™と同じ、カーボン・ファイバー・シェルを使用した軽量のスポーツシートも選択することができます。
Spiderの登場に合わせて、キュラソー・ブルー、ベガ・ブルーおよびシシリアン・イエローという3つの鮮やかな外装色が、スポーツシリーズのカラー・パレットに新たに加わったことにより、Spiderを購入するお客さまは、計20色の中
から車体の色を選択できるようになりました。これらの新色は、アルミニウム製の車体が生み出す、複雑な形状と独特なディヘドラル・ドアをドラマチックに演出し、ルーフ、ウィンドウスクリーン・ピラーおよびリアのバットレスにコントラストの効いた、ダーク・パラディウム・グレー(オプション)を配すると、視覚的な効果がさらに引き立ちます。
570S Spiderには、10スポークの軽量合金製ホイールの新デザイン(フロント:19インチ、リア:20インチ)も
オプションとして用意されています。さらに、ブレーキキャリパーには、新色のリキッド・ブラックを使用することも
できます。
現在、570S Spiderは全世界80以上のマクラーレン正規販売店でオーダー受け付けを開始し、1台1台が英国・ウォーキングのマクラーレン・プロダクション・センターにおいて手作業で組み立てられます。
新しいMcLaren 570S Spiderは、7月29日より英国ウェストサセックス州で開催される、グッドウッド・
フェスティバル・オブ・スピードで公開され、秋以降にお客様へのデリバリーを開始する予定です。
McLaren 570S Spider
テクニカルスペック
エンジン形態 |
M838TEエンジン、3.8リッターV型8気筒ツイン ターボ/3,799cc |
ドライブトレイン・レイアウト |
縦置きミッドエンジン、RWD |
最高出力 |
570 PS (562 bhp//419 kW) @7,500 rpm |
最大トルク |
600 Nm (443 lbs ft) @ 5,000-6500 rpm |
トランスミッション |
7速シームレスシフト・ギアボックス(SSG) |
サスペンション |
独立型アダプティブ・ダンパー、ダブル・ウィッシュ ボーン・サスペンション(ノーマル、スポーツおよび トラックの3モード) |
ステアリング |
電動油圧式パワー・ステアリング |
ブレーキ |
カーボン・セラミック・ディスク(フロント:394mm、 リア:380mm)、アルミニウム製ブレーキキャリパー(フロント:6ピストン、リア:4ピストン) |
ホイール(インチ) |
フロント 8J x 19/リア 10J x 20 |
タイヤ |
フロント 225/35/R19、リア: 285/35/R20 |
全長 |
4,530 mm |
ホイールベース |
2,670 mm |
全高 |
1,202 mm |
全幅(ミラー展開時) |
2,095 mm |
全幅(ミラー収納時) |
2,045 mm |
全幅(ミラー取り外し時) |
1,930 mm |
トレッド(接地面の中心間の距離)
|
フロント:1,673mm、リア:1,618mm
|
乾燥重量(最軽量時) |
1,359 kg
|
車両重量(DIN)[オイル類 +ガソリン 90%] |
1,498 kg |
荷室容量 |
フロント 150L、リア 52L |
パフォーマンス・データ*
加速 |
|
0 -60 mph |
3.1秒 |
0-100 km/h (0-62mph) |
3.2 秒 |
0-200 km/h (0-124mph) |
9.6 秒 |
0-400 m / ¼ mile |
11.0 秒 |
最高速度(ルーフを上げた状態/下げた状態)
|
328 km/h / 315 km/h |
ブレーキング 200 – 0 km/h |
5.3秒 / 130 m |
ブレーキング 100 – 0 km/h
|
3.2秒 / 32 m |
効率性 |
|
CO2排出量[NEDC] |
249 g/km |
燃費 – (EU l/100 km/UK MPG) 複合サイクル 市街地 郊外 |
10.7 l /100km (26.4 mpg**) 17.2 l /100km (16.6 mpg**) 7.4 l /100km (38.4 mpg**) |
*すべての数値は変更される場合があります。
**MPG(英国)は、 公式な要件ではありませんので、換算値を掲載しています。
マクラーレン・オートモーティブについて:
マクラーレン・オートモーティブは、ラグジュアリーかつハイパフォーマンスなスポーツカーを製造する英国の自動車
メーカーで、サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)を拠点としています。マクラーレンは車両製造にいち早くカーボン・ファイバーを採用し、30年にわたる経験を有しています。1981年のMcLaren MP 4/1や、1993年のMcLaren F1といったレーシングカーやロードカーにカーボン・シャシーを導入しており、
これまでマクラーレンが製造した車両はすべてカーボン・ファイバー・シャシーが採用されています。
マクラーレン・オートモーティブは2010年の設立後、2011年に画期的なMcLaren 12Cの発表を皮切りに、2012年に12C Spider、2013年に限定生産のMcLaren P1™を発表しました。毎年新型モデルを導入するという計画を
掲げ、2014年にはMcLaren 650S Coupeと650S Spiderを発表し、さらに2015年には前例のない製品
ポートフォリオの拡大で、フルレンジにわたり5つのニューモデルがデビューしました。完全限定生産の
675LT Coupéがジュネーブ・モーターショーで公開されたほか、サーキット専用で、最高出力が1,000PSであるMcLaren P1™ GTRが、ブランド史上もっともパワフルなモデルとして登場しました。多くの期待を集めていた
スポーツシリーズは、マクラーレンの3つ目にして最後のモデル・カテゴリーであり、570S Coupéと540C Coupéがそれぞれニューヨークと上海で1か月のうちに次々とデビューしました。この年の最後には、お客様のご要望に
応えるかたちで、5番目のモデルである675LT Spiderも発表されました。この年には、シリーズの最初のモデルで
あるMcLaren P1™の375台目の生産も完了し、マクラーレン・ブランドにとって記録ずくめとなる1年を締めくくりました。2015年に発表したスポーツシリーズの2番目となるボディスタイルで、マクラーレン・モデルのなかでもっとも
ラグジュアリーな570GTに続き、2016年はトラック用に変更した570S GT4や570S Sprintを発表しました。
この年にマクラーレン・オートモーティブは新しいビジネス・プラン’Track22’を掲げ、研究開発に総額10億ポンドを
投資し、2022年までに15車種の新型/派生モデルを発表する予定となっております。また、マクラーレン・モデルの少なくとも50%にハイブリット技術を搭載します。2016年にはマクラーレン・プロダクション・センターにおいて
セカンド・シフト制を導入したのを受け、売り上げが増加、過去6年間で3度目の最高益更新となりました。
2017年3月には、第2世代のマクラーレン・スーパーシリーズである720Sがジュネーブ国際モーターショーで
世界デビューを果たしました。
マクラーレン・オートモーティブの技術パートナー:
革新的で高い評価を獲得しているスポーツカー・ラインアップの開発、エンジニアリング、製造においてマクラーレン・
オートモーティブは専門的なノウハウと技術を提供する世界トップレベルの企業と提携しています。
主なパートナーは、アクゾノーベル、ケンウッド、ピレリ、リシャール・ミル、SAPなどです。
マクラーレン・オートモーティブの日本オフィシャルウエブサイトおよび日本オフィシャルフェイスブックは
下記のURLからご覧いただけます。
オフィシャルウエブサイト: http://jp.cars.mclaren.com/
オフィシャルフェイスブック:https://www.facebook.com/mclarenautomotiveJP
本件に関するお問い合わせ先
マクラーレン・オートモーティブ・アジア 日本支社
担当:名取雅裕
TEL 03-6675-4313
または
マクラーレン広報事務局 (オグルヴィPR)
担当: 牧平香織、中山奈央子
TEL 03-5793-2377 / Mail mclaren.pr.tokyo@ogilvy.com